元パチプロ りゅうへいが、
10年間以上パチプロとして歩んできたその軌跡を
ノンフィクションでお届けします。
初スロットで大金を手に入れた高校生が
進んでしまった道とは…
初めてのスロットで、モーニング当選から6万円もの大金を手に入れた高校生が
スロットにのめり込むのは容易い事だった。
この時代のスロットと言えば、技術介入最盛期。
目押しがしっかりと出来れば日当2万円は当たり前…
そんな時代だったのだ。
もちろん当時はそんな情報は知る由もなかった。
そんな時代に、私と友人Y達が好んで打っていた機種は…
HANABI
言わずと知れた名機だ。
当時を知らない人でも一度はこの名前を聞いたことがあるに違いない。
このHANABIにハマったことがきっかけで私は
スロットで稼ぐ為の一つの武器を手に入れたのだった。
それは減算値を使った設定判別。
※減算値とは
今では考えられないが、
ごくカンタンな手順で高設定がわかるという魔法のような武器を
高校生にして手に入れてしまったのだ。
それからというもの私と友人Yは、
HANABIの設定判別を駆使してイベントをまわり、
高校生の身の丈に合わない様な大金を
次第に稼ぐようになっていったのだ。
まさに、プロ顔負けの立ち回りだった。
だが、こんなバブルな時代もそう長く続かなかった。
モーニングサービスは徐々に廃止となり
HANABIも次第にホールから姿を消していったのである。
当然、私達は稼げなくなっていた。
所詮、付け焼き刃的な知識で勝ち続けられるほど甘い世界では無いんだと
高校生ながらに感じたのを今でも覚えている。
追い打ちをかけるように悲劇が続いた。
進学校に通う友人Yは大学進学のために上京し、
私はスロットで勝つ為の唯一無二のブレーンを失ってしまったのだ。
大学に進学できるほどの高校に通っていなかった私は
地元の専門学校に進学した。
学生時代は、友人との付き合いでスロット打ちに行ってたのだが、
当然、普通に打っててもお金はドンドン無くなっていった。
「ヤバイ!なんとかしないと!」
そう思いひたすらスロットについて勉強した。
当時は今と違いそこまでインターネットが普及していなく
基本は本屋での攻略雑誌の立ち読み。
甘い機種
勝てる機種…など
本業の学校の勉強以上にスロットで勝つためにどうすればいいか色々と勉強し
たどり着いたのは…原点に戻る。
減算値判別のできる機種で設定判別
イベントや抽選などのサービスの利用
原点に戻ることで、友人Yというブレーン無しでも
再びスロットで勝てる道筋が見えてきたのだった。
この時、私はひとつの事に気付いた。
勉強した内容を、実践で生かして、結果につながる。
たかがスロットであるが、結果の出た喜びと、
これからのスロットに対する明るい未来が見えワクワクしていたに違いない。
だが順風満帆に学生時代を謳歌していた私だったが、
学生最後の年には、あるミッションが迫っていた。
それは就職活動だった。
~つづく~